実りの秋に寄せて

 

今年は秋らしい穏やかな気候が少なく、暑さが長く続いたかと思えば、急に寒さが訪れ、体調管理が難しい季節となっております。
そんな中でも、実里のご入居者様は本当にお元気で、毎日の生活の中で規則正しいリズムを保ち、以前にも増して活気に満ちたご様子が見られます。
日中はそれぞれのデイサービスで過ごされ、夕方になると実里へお戻り(お帰り)になります。
その際には、「ただいま〜!」と、かつてご家族にかけられていたであろう温かい言葉を、私たち職員にも笑顔でかけてくださいます。
私たちも「お帰りなさい〜!」と笑顔でお迎えし、まるで本当の家族のような温もりを感じるひとときです。
私自身、ご入居者様の年齢まで皆様のように元気でいられるのか…と考えると、想像もつきません。
それでも、皆様の姿に日々励まされ、前向きな気持ちをいただいております。

 

実里では多くの方との出会いとお別れがあります。
その中で私たちが常に感じているのは、ご入居者様が歩まれてきた人生を傍らで感じ、その思いを大切にすることで、私たちの仕事にも深みが増していくということです。
先日、開設当初からご入居され、「ここに居るのはみんな家族だいねぇ〜」と、他の皆様や職員に声をかけてくださっていた方とのお別れがありました。
最後のお見送りの際には、自然と胸いっぱいの「ありがとう…」という気持ちが溢れました。

 

お別れは寂しいものではありますが、お看取りの際にその方のお顔を見て、何とも言えない温かな気持ちになり、新たな気持ちで仕事に向き合える力をいただいているように感じます。
実里では、共同生活の中で少しでも不安や寂しさを感じることなく、「楽しい」「嬉しい」「幸せ」と思っていただけるような環境づくりを心がけております。

 

誰かが誰かを思いやる時間は、私たちの生活に欠かせない、大切なスパイスだと感じています。