2026.04.16
【実里通信】 4月号
🌸ご家族の皆さまへ
鳥のさえずりが心地よく聞こえる季節になりました。 今年は桜の開花が思いのほか早く、「そろそろ見頃かな」と思っていたら、 満開を迎える前に雨や風であっという間に花びらが散れてしまいましたね。 短い桜の季節が過ぎると、次は新緑がきれいな時期がやってきます。
🍚「食べること」がくれる幸せ
私たちは日々、ご利用者さまの様子を見ながら、 「今日は食べられたから大丈夫」「こんなに召し上がれたから元気だな」 と、食事がその方の調子を知る大切な目安になっています。
“美味しい”と感じて口にできることは、 たくさん食べられる方も、少ししか食べられない方も、 誰にとっても幸せな時間です。 まさに“口福(こうふく)”ですね。
ご家族にとっても、大切なお父さま・お母さまが 目の前で美味しそうに食べている姿を見るだけで、 安心で幸せな気持ちになることが想像できます。
~食べることは幸せな気持ちにつながって行く~ そのため実里では、 「面会の際には、食べられそうなもの・食べさせてあげたいものをぜひお持ちください」 とお伝えしています。 ご一緒に食べる時間は、ご本人にとってもご家族にとっても、 かけがえのないひとときになると感じています。
🌙お別れの時期が近づくとき
お別れの時間が近づいてくると、 「食べたくない」という時間が増えていきます。 私たちも「何なら食べられるだろう」と必死に考え、 少しでも口にできるものを探してきました。
しかし、食べたくない時に無理にすすめることは、 ご本人にとってはただの苦痛になってしまうこともあります。 だからこそ、 “食べたい時に、食べたいものを口にできる” そんな環境を整えることを大切にしています。
また、浮腫が強くなったり、呼吸がぜこぜこして痰が絡むような状態では、 食事や水分を積極的に提供することは控えています。 ・栄養が体に吸収されにくい状態か ・誤嚥性肺炎のリスクが高い状態か これらを慎重に見極める必要があるためです。
食べられる状態に戻ると、浮腫や呼吸の症状は落ち着いていきます。 こうした変化を繰り返しながら、身体は少しずつ“お別れの準備”をしていきます。
だからこそ、 「食べたいと思ったその時に、食べられるものを」 私たちはその瞬間を大切にしながら、寄り添っていきたいと考えています。